新丸子駅

新丸子駅(しんまるこえき)は、神奈川県川崎市中原区新丸子町にある、東急電鉄[1]である。

線路名称上、当駅を通る路線は東横線のみであるが、当駅前後の複々線を利用して東横線の列車と目黒線の列車の2系統が乗り入れており、それぞれ別路線として案内されている。駅番号も個別に与えられており、東横線がTY10、目黒線がMG10である[1]

歴史[編集]

  • 1926年大正15年)2月14日 – 開業[2]。開業当初は相対式ホーム[2]
  • 1969年昭和44年)11月 – 8000系8001編成搬入に際し、陸送された車体と台車を当駅で結合する。
  • 1988年(昭和63年)3月 – 高架、島式ホーム化する[2]
  • 2000年平成12年)8月6日 – 東横線複々線化に伴い、2面4線化。目黒線の運行開始。

駅構造[編集]

複々線区間上にある島式ホーム2面4線を有する高架駅[3]。外側2線を東横線、内側2線を目黒線が使用している。東横線・目黒線共に速達種別は当駅には停車しないため、ホームの有効長は20m級車両8両分であるが、非常時に備え、10両編成の電車が停車する様、非常用ホームとして前後各1両分(計2両分)延長している。東横線・目黒線ホーム共にホームドアが装備されているが、東横線の非常用延長部は通常は柵で封鎖され、ホームドアも設置されない。

目黒線開業前は島式ホーム1面2線であった[4]

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 TY 東横線 下り 武蔵小杉横浜元町・中華街方面[5]
2 MG 目黒線 武蔵小杉・日吉方面[6]
3 上り 目黒赤羽岩淵浦和美園西高島平方面[7]
4 TY 東横線 渋谷池袋所沢川越市方面[8]

発車メロディ[編集]

2012年(平成24年)12月6日より、東横線ホームにおいて日本プロサッカーリーグ川崎フロンターレの応援歌「FRONTALERABBIT」を発車メロディとして導入している[9]

駅構内設備[編集]

改札横にLAWSON + toksが出店するほか、改札外には新丸子東急ストアが出店している[3]

利用状況[編集]

各線の2019年度の1日平均乗降人員は以下の通りである[10]。接続する路線バスが少なく、徒歩圏内に速達列車停車する南隣の武蔵小杉駅がある(当駅から同駅が見え、両駅間は500 mしかない)ことから、利用者数は周辺の東横線の駅に比べて少ない。なお下丸子駅との誤降車が多いため「当駅は新丸子駅です」の表示が改札内に見られる。

  • 東横線 – 20,655人
  • 目黒線 – 6,884人

年度別1日平均乗降人員[編集]

近年の1日平均乗降人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降人員[11]
年度 東急電鉄
東横線 目黒線
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
2002年(平成14年) 19,073 4,535
2003年(平成15年) 19,250 0.9% 4,577 0.9%
2004年(平成16年) 20,222 5.0% 4,593 0.3%
2005年(平成17年) 20,750 2.6% 4,671 1.7%
2006年(平成18年) 20,949 1.0% 4,949 6.0%
2007年(平成19年) 21,254 1.5% 5,311 7.3%
2008年(平成20年) 20,628 −2.9% 6,042 13.8 %
2009年(平成21年) 20,405 −1.1% 6,215 2.9 %
2010年(平成22年) 19,785 −3.0% 5,738 −7.7%
2011年(平成23年) 19,828 0.2% 5,731 −0.1%
2012年(平成24年) 20,190 1.8% 5,983 4.4%
2013年(平成25年) 20,373 0.9% 5,839 −2.4%
2014年(平成26年) 19,945 −2.1% 5,982 2.4%
2015年(平成27年) 20,131 0.9% 6,171 3.2%
2016年(平成28年) 20,248 0.6% 6,368 3.2%
2017年(平成29年) 20,626 1.9% 6,661 4.6%
2018年(平成30年) 20,755 0.6% 6,814 2.3%
2019年(令和元年) 20,655 −1.6% 6,884 1.0%

年度別1日平均乗車人員[編集]

近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。

  • 1日平均乗車人員は神奈川県県勢要覧を参照(目黒線の乗車人員を含む)。
年度別1日平均乗車人員[12][13]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1995年(平成7年) 12,235 [* 1]
1998年(平成10年) 12,010 [* 2]
1999年(平成11年) 11,936 [* 3]
2000年(平成12年) 12,103 [* 3]
2001年(平成13年) 12,096 [* 4]
2002年(平成14年) 11,890 [* 5]
2003年(平成15年) 11,929 [* 6]
2004年(平成16年) 12,456 [* 7]
2005年(平成17年) 12,737 [* 8]
2006年(平成18年) 12,963 [* 9]
2007年(平成19年) 13,362 [* 10]
2008年(平成20年) 13,381 [* 11]
2009年(平成21年) 13,336 [* 12]
2010年(平成22年) 12,761 [* 13]
2011年(平成23年) 12,760 [* 14]
2012年(平成24年) 13,036 [* 15]
2013年(平成25年) 13,085 [* 16]
2014年(平成26年) 12,920 [* 17]
2015年(平成27年) 13,106 [* 18]
2016年(平成28年) 13,246 [* 19]

駅周辺[編集]

商店街が駅の西口(医大モール・ウィズモールなど)・東口(新丸子東栄会など)ともに立地する。

新丸子はかつて色町として栄え、太平洋戦争後も長く東口駅前の料亭通りに三業地があった。その名残りで線路沿いにラブホテルが数軒立地する。

なお等々力陸上競技場が近いため、試合時は多くの客が利用する。

バス路線[編集]

  • 新丸子駅西口川崎市バス東急バス
    • <川74> 川崎駅西口北・川崎駅(東口)(市バス)
    • <溝03> 小杉駅前(東急)
      • ともに片側のみの停車。

駅名の由来[編集]

  • 駅設置当時の所在地は橘樹郡中原町大字上丸子であったが、目蒲線(現・東急多摩川線)「丸子駅」との混同を避けるため「丸子」駅となったとされている。なお、上記「丸子駅」は東横線開業後ほどなく「武蔵丸子駅」に改称され、さらに翌年に「沼部駅」に再改称している。
  • 「丸子」の由来については、古来荘園制度の際にこの地に丸子荘があったからだという説がある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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